2010-01-01から1年間の記事一覧
野村(1999)は、人間の一生はよく川の流れにたとえられるという。山間の一滴の湧き水がせせらぎとなり、沢や、谷川や、渓谷を造りながらやがて平地に出る。やがて大河となって田畑や町をうるおし、大海に出て生涯を終える。 人生と同じように、川の流れそのも…
勝見(2006)は、セブンイレブンのトップとして経営の舵取りを続けた鈴木敏文氏の経営の発想や考え方を分析し、以下のような5つのパターンの発想法に分類している。 時間軸で変化の流れを大きく捉える視点 世の中の短期的な過剰反応などに付和雷同することな…
田尾(2003)は、起業家の分析において、偶然や流れに言及している。起業はゼロからのスタートであり、限りある蓄えを頼りに始めるが、これを急速に増やさねばならない時期があるという。組織の成長は、必ずJ字型かS字型のカーブを描くとされ、モタモタの時期…
西岡(2009)の解説 http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2009/special/pdf/060-067.pdf 英米では1990 年代以降, WLB やファミリー・フレンドリー(以下, ファミフレ) と企業の経営パフォーマンスとの関係についての研究が積極的に行われている。そ…
難波江・内田(2004)は、現代思想にアクセスする出発点として、ソシュールを挙げている。なぜならソシュールは、すべての思想のもとになる言語そのものについて深く考え、コトバの見方をコペルニクス的に転回し「現実」の意味をひっくり返してしまったからで…
矢野経済研究所では、新卒、第二新卒、留学生の採用実態及び新人研修に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2008年11月1日〜2008年12月29日、調査対象は日本全国の上場企業145社の人材採用・育成担当者、調査方法は郵送アンケート調査。 http://caree…
中堅・中小企業の新卒者採用動向調査結果 採用したい学生については、「性格」を重視する企業が過半数(51.4%、286社)を占めた。 「性格」の内訳としては、「積極性・意欲的な」性格を求める回答が166件(28.1%)を占め、以下「明朗」(92件)、…
DeNAの南場社長は、自社の理想的な組織のイメージとして「球体組織」という言葉を使っている。球体組織とは、トップダウンのピラミッド組織ではなく、組織のメンバー全員が、球体の表面積を担うという考え方である。社員には、若手からベテランまでおり、能…
楠木(2010)は、優れた戦略は、流れと動きを持ったストーリーであるという。優れた戦略は、その戦略を構成するさまざまな打ち手がストーリーとして自然につながり、全体としてゴールに向かって動いて行くイメージが動画のように見えてくる。全体の動きと流れ…
ある特定の研究対象を十分に理解できる理論が存在しないとき、新たに理論構築を行うことになる。その際に、異なる複数の理論的視座を融合させることによって新しい理論を構築していくことは有用である。 Okhuysen & Bonardi (2010)は、2つの異なる理論的視…
以下のサイトに詳しい解説とプログラムがある。 Rで心理データ解析:Rで重回帰分析のメモ http://sites.google.com/site/officeoga/r/regression Rで心理データ解析 http://sites.google.com/site/officeoga/r
選考で重視する要素の第1位は「コミュニケーション能力」 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/niikennren.htm 企業が採用選考時に重視する要素の第1位は「コミュニケーション能力」(68.3%、前年度58.8%・第2位)、第2位は「チャレンジ精神」(58.…
嶋口ほか(2008)において、現代におけるパラダイムシフトの中身は「必然の発想から偶然の発想へ」となると説いている。つまり、今の時代は、必然ではなく「偶有性」「偶発性」すなわち「偶然」に多くを期待すべき時代なのだという。 そのために、人と人との出…
嶋口ほか(2008)において、創造的瞬間とアンビションとが互いに支えながら新しい現実を作り出す駆動力となるメカニズムについての考察がある。 創造的瞬間とは、時間の流れが一瞬止まり、今まで自分を縛り付けてきたフレームの力が弱まり、逆に内的なイマジネ…
美宅(2002)は、分子生物学の視点から、偉大な水の性質について解説している。すべての生物は水なしでは生きていけない。そもそも生命は海で誕生し、水の中の化学反応でできた巨大分子が生命のもとになったと考えられており、非常に長い進化を経た現在の生物…
美宅(2002)は、生体分子の構造から生命現象を解明してきた分子生物学の視点から、「情報」「機械」「エネルギー」という生体分子の3つの機能を中心にして生命を解説している。 まず、生物はすべて「分子」でできている。そして、生命という状態をいかに形成…
酒井(2010)は著書の中で、企業の人材育成の要諦をいくつか示している。 教育とは、バケツに水を満たすようなものではなく、火をつけて、燃やしてやるということである。企業でいえば、働く人々の成長意欲に火がともり、学習に燃えるような状態を作り出すこと…
Academy of Management Review (AMR)に掲載されるような優れた理論論文は簡単には出来上がらない。少なくとも最初に投稿するまえに、十分に練り上げ、育て上げ、改稿を重ねる必要がある。Kildoff (2006)は、優れた理論論文を書くためのポイントとして、次の…
LePine & King (2010)は、展望主体の研究論文において、理論面で貢献するための条件について議論している。 例えば、Academy of Management Review (AMR)では、まったくの新しい理論論文のほかに、次の3つのケールの論文を掲載している。(1)既存の理論に疑問…
羽生善治氏は、インタビュー記事にて、流れとかかわることの難しさについていくつかコメントを残している。 局面をどう打開するか、あるいはどう流れをつくっていくかという場面で、テンションの高さ、すなわち気持ちの上で向かっていけるかどうかが重要な要…
リクルート組織行動研究所 研究レポートより http://www.recruit-ms.co.jp/research/report/100224.html 面接で評価されるものは、「A)“対面コミュニケーション場面”という特徴によって、どのような面接でも共通して評価されるもの」、「B)仕事や役割の…
What I see happening is that these types of manuscripts are less likely to receive the detailed, nittygritty feedback that is needed to help the authors develop their ideas to the degree necessary for acceptance in any high-quality journal…
採用選考において重視されるのは、もっともシンプルに言えば、能力と性格(パーソナリティ)である。能力には、もっとも基本的な知的能力から、具体的な知識や応用的な能力(コミュニケーション能力など)があげられる。一方、性格としては、誠実性や熱意、…
日経就職ナビ編集部が人気企業ランキング上位100社に対して「採用選考をする際に何を重視しているのかという質問をしたところ、トップは「コミュニケーション能力」で、「行動力」「熱意」が続いた。さらに、協調性、論理的思考能力、信頼性、と続く。 http:…
人事制度について議論していると、議論が堂々巡りすることがある。人材マネジメントの発生論的アプローチとは、未組織状態から大きな組織になっていくにつれて、人材マネジメントの仕組みがどのように出現してくるのかを理解することによって、人材マネジメ…
松永(2010)によると、開運は「炎、風、雲、雨」の4つのステージで進展する。炎は情熱であり、付き合う人を変えるなどして、自分に炎を点火して元気にしてくれる人と出会う。炎が立ち上がると風が吹く。情報が集まってくることが風を呼ぶことで、情報を発信…
松永(2010)は、「運」を「管理する」ラックマネジメント(運の管理学)を提唱・実践している。運の管理学は、中国古典が教える「幸福な成功者」になるための5つの要素に基づいている。それは「身の程を知る」「天の時」「地の利」「人の知」「実力を高める…
高橋(2010)は、組織を静態として捉えるのではなく、組織化のプロセスこそを研究することの意義を説くカール・ワイクの以下の説明を紹介している。 同じ川の流れに二度足を入れることはできないように、同じ仕事の流れのなかで二度仕事をすることはできない。…
歴史的に見ると、日本の大手企業の雇用慣行は、成長する事業・拡大する組織を維持するために作られたものであったと考えられる。つまり、日本的人事賞嘆論のように、日本的雇用が日本企業の競争力を高めた、というよりは、戦後から高度成長期にかけ、事業や…
濱口(2009)は、日本企業における正社員を対象とする人事管理の特徴として、ジョブなきメンバーシップの雇用形態を挙げている。日本以外では一般的な「職務を特定した上でそれを遂行する人材を雇う」のではなく、職務を特定せず「組織の一員として従業員を雇…