2020-01-01から1年間の記事一覧

易で兆しを読む方法

河村(2008)は、易は「機」の哲学だという。易の別名を「変易」ということとも関連している。万物は、一刻も休まずに生成し化成し常時変化してやまない。こうした止どまるを知らず常に変わり続ける動きを重視するのが易の基本的な姿勢だというのである。具体…

易の構成

川村(2008)によれば、易は、この世の森羅万象は8つの要素で成り立つとし、それぞれに自然や人間関係、あるいはその性質・性状などをあてはめ、それで私たちの周りに起こるあらゆる現象を解明し説明しようと試みたものである。その核となるのが、陰陽の考え…

易はどのようにして出来上がったのか

黄(2004) は、易占いに用いられる周易というものが、三千年ほど前に中国でどのようにしてできあがってきたのかについて、以下のように説明している。 まず、その時代に生まれた中国の人々の意識に強烈な印象を与えたものは、「天」と「地」であったはずであ…

統計分析で道具変数(instrumental variable)を用いて内生性(endogeneity)を解決する方法

以前、経営戦略論に代表される経営学の実証分析において、統計モデルに内生性が存在する場合、結論において重大な誤りを犯す危険性を説明した。 経営戦略論で内生性(endogeneity)が大きな問題となるのは何故か そこで重要となるのが、何らかの方法で内生性の…

「平均値に差がない」という仮説を検定する方法の直観的理解

基礎的な統計学において必ず学ぶのが「平均値の差の検定」である。これは、2群の平均値に差があるという仮説がデータから指示されるかを検証する方法で、最も基本的な方法は、帰無仮説と対立仮説を立て、t検定によって検証するという方法である。「平均値に…

経営戦略論で内生性(endogeneity)が大きな問題となるのは何故か

経営戦略論の研究で頻繁に問題となるのが、実証研究における内生性(endogeneity)という問題である。その理由として、内生性は、とりわけ戦略論という経営学の中の1分野が対象とする領域や理論、および戦略論で頻繁に行われる実証研究の方法と深く関連してい…

経営学の役割は、意思決定に役立つ知識・情報を提供することである

経営学の目的は何かと聞かれれば、それは企業経営に対して正解を与えることだと答えるかもしれない。しかしそれは違うといいたい。経営学は、現状の経営状態に困っている経営者に対して、処方箋を与えるものではない。経営を改善するための経営手法を生み出…

組織行動論・人的資源管理論のためのR入門

統計分析をするためのソフトはたくさんあるが、近年、もっともよく使われ、標準になりつつあるのがR言語である。R言語の良いところは、フリーソフトウェアであるため、誰もが自分のPCにインストールして利用できる点である。フリーソフトウェアであっても…

筋の良い研究と筋が悪い研究とは何が違うのか

将棋や囲碁において筋の良い手と筋の悪い手が存在するように、経営学に限らず学術研究にも、筋の良い研究と筋の悪い研究が存在するように思われる。ただし、「筋の良い研究=優れた研究」「筋の悪い研究=ダメな研究」というわけではないことに注意されたい…

APA Publication Manualで学ぶ経営学研究法

APA Publication Manualは、米国心理学会が標準としている論文作成のための規則であるAPA styleを詳細に解説したマニュアルである。米国心理学会による標準だといっても、心理学にとどまらず、経営学やその他多くの社会科学などのジャーナルで標準になってい…

学術論文の考察(Discussion)の書き方

学術論文を執筆する際、冒頭(Introduction)、理論や仮説、方法と結果までに力を尽くし、それらが完成すればおおよそは論文は完成に近いと思うかもしれない。そして、考察(Discussion)は、論文の「おまけ」のように思うかもしれない。しかし実は、優れた考察…