2022-01-01から1年間の記事一覧
経営の実務家にとっては、経営学修士号(MBA)は知名度が高いが、経営学の博士号にはあまり価値を見出さないかもしれない。一般的には、博士課程は研究者養成コースである。しかし、経営学のような応用学問では、博士課程は、研究者にとっても、実務家にとって…
斎藤(2022)は、フランス現代思想のキーワードが「差異」であることをふまえると、『創造的進化』などの著作によって時間の流れを意味する「持続」を鍵概念とした哲学を展開したベルグソンが現代思想の汲めども尽きぬ水脈になっていることは間違いないといい…
榛葉(2022)によれば、人類は、思考実験を通して、未知なるものが何者なのか、見当をつけてきた。そうやってとりあえず歩き始めてみて、その方向に疑問を呈したり、逆にその疑問に対して反論したりする時にも、思考実験が繰り返されてきた。そのようにして人…
科学的知識のような確かな知識を手に入れるためには実験は欠かせない方法の1つである。しかし、いつでもどこでも実験ができるとは限らない。実験をするのに非常にコストがかかる場合もあれば、そもそも実験をすることが現実的に不可能だと思われるケースも…
ビギナーの研究者が犯しがちな不適切な数量的な実証論文の1つに、変数間の説明を異なる理論を用いて説明している、すなわち、論文全体が異なる理論による変数間の継接ぎのような状態になっているものが挙げられる。これを「継接ぎ型論文」と呼ぶならば、継…
小熊(2022)は、できるだけどの分野にも汎用性のある「論文の書き方」を解説しており、そもそも論文とは何かという点から丁寧に説明を始めている。小熊によれば、論文とは「相手を説得する技法」から発達したものである。その際、説得力を高めるために、「ど…
近年、経営学の分野で、質的比較分析(QCA)を用いた研究が徐々に増えている。しかし、それらの研究で行われている分析がそもそも何をやっているのか、そしてなぜ「質的比較分析」というのか、直感的には分かりにくい。質的研究と言っても、集合論やブール代数…
田村(2015)によれば、経営学の主たる目的は経営事象にまつわる因果関係の解明であるが、経営学で明らかにしたいような法則性というのは、自然法則のような普遍法則ではない。まず、対象となる因果関係が該当する場所と時間の制約があり、その妥当性も短時間…
経営学や組織論を勉強したことがあれば、組織における意思決定の「ゴミ箱モデル」というものに遭遇したことが何度かあるだろう。オリジナルなゴミ箱モデルは、1972年というかなり昔にコーエンらによって提唱されたものである。経営学や組織論においてこのモ…
経営学や組織行動論を始め、近年の社会科学では、デジタル化の影響もあって大量のデータがとりやすくなってきた。さらに、1人から複数時点でのデータを取得することも昔よりも容易になってきた。そこで、同じ変数を個人とか企業(個体)から時間をおいて何…
組織は精密機械のごとく厳密に設計されて運用されるという側面もないわけではないが、個々のメンバーがある程度の自由度をもって活動する中でも、同僚と何らかの相互作用を行うことで、組織全体として秩序あるパターンが生まれてくる(創発する)側面を強く…
更科(2019)は、生物の体は物質の流れだという。例えば、自動車と生物を比べてみるならば、自動車は動かすためにはエネルギーが必要で、エネルギーが流れているといえるが、自動車という物質は流れていない。一方、生物の場合は、エネルギーだけでなく物質も…
福岡(2017)は、分子生物学の観点から、生命というのを分子レベルでとらえた場合に、デカルト的な機械論生命観とはまったく異なる様相を示していることを説明している。動的平衡という流れとしてとらえるそのような生命観とは、どのような姿なのかについて、…
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