2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

技術経営(MOT)とは何か、どう成功させるのか

伊丹・宮永(2014)は、技術経営(MOT)とは「技術を武器にする経営」であるという。あるいは「イノベーションのプロセスを経営すること」ともいう。ここでいう「経営」とは伊丹・宮永によれば「他人を通して事をなす」あるいは「大勢の他人に自分が望ましいと思…

社会科学分野の国際化が困難な理由

物理学や化学、医学などの自然科学系の分野に比べて、経営学などの社会科学系の分野では、国際化が遅れているといわざるを得ない。つまり、グローバルな共通の土俵でみた場合、自然科学における日本のプレゼンスは世界的に見ても高いと思われるが、社会科学…

流れを自分のものにする方法

桜井(2008)は、サーフィンは、波の動き、潮の流れ、風の流れといったものをいかに巧みにとらえるかが勝負であるといい、魚や鳥はこうしたことを本能でやるという。気流や潮の流れを巧みに体でとらえ、一体となり、人間には想像もつかない距離を泳いだり飛ん…

「論理的」「理論的」に説明するとはどういうことか

学問、とりわけ学術論文においては、その内容を「論理的」あるいは「理論的」に説明することは必須である。では、論理的、理論的であるとはどういうことだろうか。出口(2013)は、大森(1981)を参照しながらそのことを説明している。 大森によれば、「論理的で…

流れを読み、ツキを味方にする方法

桜井(2010)によれば、ツキとか運には3種類ある。まず、天から授かる「天運」で、これは人間の力ではどうにもならない。もう1つ人間の力ではどうしようもないのが「知運」である。これは場所につく運である。この2つは「自然」から与えられる運であるが、…

手離すことで流れを味方につける

桜井(2010)は「人間は柔らかく生まれ、硬くなって死んでいく」という。得る一辺倒で手離そうとしないから思考も体もどんどん硬くなり、身動きがとれなくなって死んでいくというのである。裏を返せば、柔らかく生きていくには手離すことが大切だということに…