2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

易で兆しを読む方法

河村(2008)は、易は「機」の哲学だという。易の別名を「変易」ということとも関連している。万物は、一刻も休まずに生成し化成し常時変化してやまない。こうした止どまるを知らず常に変わり続ける動きを重視するのが易の基本的な姿勢だというのである。具体…

易の構成

川村(2008)によれば、易は、この世の森羅万象は8つの要素で成り立つとし、それぞれに自然や人間関係、あるいはその性質・性状などをあてはめ、それで私たちの周りに起こるあらゆる現象を解明し説明しようと試みたものである。その核となるのが、陰陽の考え…

易はどのようにして出来上がったのか

黄(2004) は、易占いに用いられる周易というものが、三千年ほど前に中国でどのようにしてできあがってきたのかについて、以下のように説明している。 まず、その時代に生まれた中国の人々の意識に強烈な印象を与えたものは、「天」と「地」であったはずであ…

統計分析で道具変数(instrumental variable)を用いて内生性(endogeneity)を解決する方法

以前、経営戦略論に代表される経営学の実証分析において、統計モデルに内生性が存在する場合、結論において重大な誤りを犯す危険性を説明した。 経営戦略論で内生性(endogeneity)が大きな問題となるのは何故か そこで重要となるのが、何らかの方法で内生性の…