2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

内生性、内生変数とは何か

経営学のみならず、経済学その他の研究におけるデータ分析で起こりうる問題としてよく指摘されるのが「内生性(endogeneity)」とか「内生変数(endogeneous variable)」である。しかし、この概念は英単語としても難しいし、何を意味しているのか分かりにくい。…

『職業としての小説家』から考える職業としての研究者

村上(2015)は、自分自身が「あまりにも個人的な考え方をする人間」であり、「ある意味では身勝手で個人的な文章」と断りをいれつつも、誰のために、どのように、そしてなぜ小説を書くのかなどについての自伝的エッセイを披露している。村上の「職業としての…

赤池情報量基準(AIC)とは何か

経営学をはじめとする学術研究のうち数量的研究では、検証したい理論や仮説を数量的にモデル化し、収集したデータを用いた統計分析を実施することで妥当性を検証する。その際、個々の仮説、例えば個別の変数間の関係を検証するのみならず、構築したモデル全…

統計分析において誤差分布が極めて重要な理由

経営学をはじめとする学術研究のうち数量的研究では、検証したい理論や仮説を数量的にモデル化し、収集したデータを用いた統計分析を実施することで妥当性を検証する。統計分析について、一見するとあまり脚光を浴びていないように思えるが実は極めて重要な…