2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

科学と技術の違いから理解する経営学

物理や化学のような自然科学とは対照的に、経営学という分野は、とりわけ世俗的に用いられる場合、曖昧もしくは多義的に用いられることが多い。とりわけ「学問としての経営学」という理解と「実践的方法としての経営学」という理解が混在している。そのため…

物理学に学ぶ経営学方法論

経営学を社会科学の1分野と位置づけるならば、同じ科学という意味で、自然科学、とりわけ物理学から学ぶことは多いだろう。そこで、物理学とは何かについて、朝永(1979)を用いて概観してみよう。 まず、物理学とは何かという問いについて、朝永は、物理学と…

論理的な論文を書くには

論文は「論理の束」だと考えられる。論文とは何かを論じることであり、それは、論理を用いてある結論を導くプロセスの記述だと考えられるからである。では、論理的な論文を書くにはどうすればよいだろうか。そのヒントとなるのが、数学で使われる論理を理解…

論文作成力を高める和文数訳のススメ

この世界には、数千年かけて改良されつづけた言語で、国や文化背景によらず共通に使われている言葉があると新井(2009)はいう。それは「数学語」である。数学の論文や専門書の記述では純粋な数学語が使われ、算数や数学の教科書では、日本語まじりの数学語で…

統計学における自由度と不偏分散の直感的理解

統計学の勉強を始めて最初のほうでつまづく分かりにくい概念が「自由度」である。1つの例が、母平均・母分散が不明な母集団から標本を抜き出した場合に、母分散の推定値となる「不偏分散」を求める場合である。 まず、標本分散と不偏分散の定義的および数式…

回帰分析を行うときにはすべての観測データは必要ない

誤解を招くようなタイトルなので、もう少し適切な言い方をすると、最も基本的な最小二乗法を用いた回帰分析を行って、定数や回帰係数の推定を行うとする場合、もともとの標本データの平均と標準偏差(分散)を計算して保持しておけば、後のデータは捨ててし…

認知言語学で理解する「流れ」の概念

「流れる」を使った言葉にはいろいろあるが、その中に「川が流れる」「桃が流れる」がある。一見すると、自然な表現であるが、冷静に考えてみると不思議な言葉でもある。西村・野矢(2013)によれば、これは認知言語学で扱うメニトニー「隣接の関係に基づく比…