DeNAの南場社長は、自社の理想的な組織のイメージとして「球体組織」という言葉を使っている。球体組織とは、トップダウンのピラミッド組織ではなく、組織のメンバー全員が、球体の表面積を担うという考え方である。社員には、若手からベテランまでおり、能力差もある。能力の高い人は表面積が大きい、まだこれからの人は表面積が小さい。けれども、全員が必ず、球体の表面積を担っている。すなわち、面積の大きい小さいに関わらず、自分が担っている部分は、会社を代表しているのである。メンバー全員が、「この仕事では自分は会社を代表しているのだ」という責任感と気概を持って仕事をこなすということなのである。