採用したい学生については、「性格」を重視する企業が過半数

中堅・中小企業の新卒者採用動向調査結果

採用したい学生については、「性格」を重視する企業が過半数(51.4%、286社)を占めた。
 「性格」の内訳としては、「積極性・意欲的な」性格を求める回答が166件(28.1%)を占め、以下「明朗」(92件)、「誠実・まじめ」(45件)、「協調性」(44件)と続いている。回答企業のコメントとして、「意欲さえあれば専門的な仕事も含め入社してから覚えられる」との指摘が複数あり、まず前提として積極的な姿勢を学生に求める傾向がうかがえた。また、他社との競争の激化に伴い、「常識をもちながら自分の得意分野を持っている」、「協調しながら自己主張できる、個性を発揮できる」学生の獲得に熱意を示す意見もみられた。

また、性格面では「忍耐強さ、辛抱強さが欠如(5件)」し、「すぐに転職してしまう、または定着率が低い(計3件)」といった回答もみられた。 自由意見の傾向としては、最近の学生に対し、パソコン操作などに優れている反面、社会人としての基礎知識、常識または忍耐力の欠如などを指摘する声が強く、社会常識と専門性のバランスのとれた学生の獲得に苦慮する採用担当者の姿がうかがえる。

http://www.tokyo-cci.or.jp/kaito/chosa/111029.html