開運のステージ

松永(2010)によると、開運は「炎、風、雲、雨」の4つのステージで進展する。炎は情熱であり、付き合う人を変えるなどして、自分に炎を点火して元気にしてくれる人と出会う。炎が立ち上がると風が吹く。情報が集まってくることが風を呼ぶことで、情報を発信していくことは風を起こすことである。これにより新たな出合いも増え、炎の勢いを強めてくれる。風は雲を呼ぶ。雲はビジネスやアイデアなどのタネである。そして、雨が降る。経済でいえば財やお金が生み出されるということである。炎、風、雲のステージを繰り返して大きな雨雲を育てることが、恵みの雨をたくさん降らすことにつながるという。


運が良くなりはじめたら、こんどは自分が点火する側にまわると、さらに運が良くなるという。自分の炎で湿気っている人たちを熱し、情報を分かち合い、成功を助けることで、自分も相手も「燃え続ける関係性」を築くことができる。


また、松永は、人生を「帆船での航海」に例えるなら、運の管理学は「追い風を引き寄せ、コントロールする方法」だという。追い風が吹いたときに、大きな帆(実力)をかかげていること、そして帆のかかり方(戦略)が、追い風を活かして幸運につなげることにつながるという。そのためには、人生の羅針盤も必要となるのである。つまり、追い風が吹いたときに最大限にそれを利用できるように、普段から「実力」と「戦略」を磨き、羅針盤としての「成功哲学」を確立しておくことが大切だということである。