ビジネスの土台を作るためのプロフィットモデル

山口(2013)は、ビジネスとして儲ける工夫にはパターンがあり、プロフィットモデルとして使えるパターンが多くのビジネスで共通して見られるという。そして、このプロフィットモデルは5つの面から考えるのだという。その5つとは以下のものである。

  • 顧客(個人だけでなく法人も含む。法人顧客は一般的に大口なので利益率が高く、一度取引が成立すると継続的なビジネスになることが多い)
  • 商品(周辺商品型モデルなど、商品そのもの以外で収益を上げる方法もある。共感を得られる商品ならサブグッズ型も容易に展開できる)
  • 課金の仕方(収益を得るタイミングは一度だけとは限らない。従量課金制や成果報酬型などもある)
  • 支払い方法(精神的に相手の懐が痛まない支払い方法や、支払っている実体感が薄いとどんどんサービスを利用してもらえる)
  • 資源(タダで調達できたり実質的にタダになるなど、商品の価値を生み出す源泉にはできるだけお金をかけないことで利益が増える)

実際のビジネスでは、複数のプロフィットパターンを組み合わせると有利になると山口はいう。同じコンテンツを持っていても、同じことをしていても、やり方次第では「稼ぎの土台」を広げることができるという。どういうプロフィットモデルにするかによって、その裏側にある利益というものが全然違ってくるというわけである。