事業戦略創造の「型」

1.ホワイト・スペース

現在のサービスや商品が「どう使われているのか」「なぜ使われていないのか」に注目することにより、儲かる機会を生み出す「ホワイトスペース」を見つけやすくなる。

2.因数分解

目の前の課題について「因数分解できないか」と常に問うことで、面白い展開が開け、解決の糸口が見えてくる。市場なり経営現場の実態を正確に知り、分析対象となる因数をどう設定し、どう分解していくかがポイントとなる。

3.ロジック試算式

新しい市場規模など、世の中に数字がない場合、それらを推計するロジックを作って、それをもとに世の中にある数字をかき集めて算式をつくりあげる方法。ロジックを元にざっくりと試算する。

4.マトリクス

奥深い戦略の本質を簡潔に語るべきときに使う田の字型に代表されるマトリクス。

5.3C(天動説から地動説へ)

自社を軸にして顧客を見る(1C)のではなく、顧客と競合他社を軸に、自社を見るようにすることによって、顧客のニーズと市場の構造変化を正確に捉えることにつながる。

6.バリューチェーン

価値の流れを表現し、価値の流れ全体のなかで自社がどこの位置を占めているのか、どれだけの価値を負荷しているのかを把握するための型。

7.経験曲線

累積生産量の増加とともにコストが下がる現象。縦軸の原価を価格に置き換えると、プライス・アンブレラが観察されることがある。

8.バリュー・プライシング

他社にさきがけて累積経験量を積み、低コストであるにも関わらず、コストプライシングではなく、付加価値に見合った価格を設定するバリュー・プライシングに持ち込むことによって、好循環に乗って勝ち馬になれる。

9.異同の視点

異なる部分、同じ部分を正確に捉えることにこだわる。例えば、違うはずのものが同じであることに着目することで、構造的課題をあぶりだしたりできる。