マッキンゼー流「顧客志向経営」

マッキンゼーにおける規律とは「顧客を最優先に考え、最高の価値を届ける」というものです。・・・入社後の年数でグリッド(階級)をつくり、その範囲で能力を伸ばしていない人には、退社を勧めるのです。毎年20パーセントが退社するわけですから、同期の桜が100人いても5年で約33人になります。これがルールであり、顧客に迷惑をかけない唯一の方法だということを知っているからです。これは社内にかなりの緊張感を生みますが、同時に、死ぬほど勉強することにもなります。また、それだけ勉強するので、たとえマッキンゼーでうまくいかなくても、他社ではお釣りがくるくらいです。だから、去っていく人も活力があり、後味も悪いものではありません。
大前(2005:33)

ザ・プロフェッショナル