変化を見抜く能力

中島(2002)は、直観を鋭くするためには5つのカンを磨けとして、変化の前に必ずある予兆を見抜く能力を構成する要素として「観・看・鑑・関・感」の5カンを挙げている。


1つ目は、広い視野で現象を確かめる「観」。2つ目は変化をとらえ、その先を追い求める「看」。3つ目はデータを集めて分析する「鑑」。4つ目は関連づけて考える「関」。そして5つ目は心が動くかどうかという「感」である。


また、中島は、人間には大きく分けて2つの能力があるとする。1つは流動性知能(Fluid Intelligence)、これは簡単にいえばひらめきや創造力。もう1つは、クリスタル・インテリジェンス(Crystal Intelligence)。これは長期間にわたって経験したことや、学習したことによって培われる総合判断力で、結晶化した知性のことだという。