ゲーム理論と「時間の流れ」

川西(2009)は、ゲーム理論の解説書の中で、ダイナミック・ゲームすなわち「動きがある」「時間の流れがある」ゲームについて説明している。


ダイナミックゲームとは「時間が経過するとともに、展開が変わっていくゲーム」をさす。たとえば、意思決定のタイミングが順番に訪れる「展開型ゲーム」や、同じゲームを繰り返す「繰り返しゲーム」がある。こういったゲームの構造を把握するためには、「ゲームの木」を使って、時間の経過と意思決定の順番を正しく示すことが望ましい。


時間の流れがあるゲームでは、時間の経過とともにベストな選択肢が変わることが頻繁に起こるという。これを「時間不整合性」という。