インターンシップ2

インターンシップに関する学生の意識調査」報告書 平成19 年3 月
インターンシップ推進支援センター
http://www.internship-ssc.org/chosa/pdf/18houkoku.pdf

インターンシップ中に専任の指導担当者がついた人は約8割(79.1%)を占め、その内訳は、文系が80.0%、理系が68.2%となっている。また、文系・理系ともにその指導が適切であったと評価している。一方、インターンシップに参加した目的の達成度をみると、「達成できた」(56.7%)と「どちらかといえば達成できた」(35.8%)との回答を合わせると約9割(92.5%)を占めている。


インターンシップを通して、企業が求めている能力やスキルについて理解を深め、自己分析を進めることがきたかどうかに関しては、第1 位が「自分自身の適性や能力を理解することができた」(85.1%)、第2位が「習得すべきスキルや資格を理解することができた」(80.6%)、第3位が「将来の進路やキャリア設計をイメージすることができた」(70.2%)の順となっている。


インターンシップを体験したことによって、「就職活動に前向き・積極的になった」(94.1%)、「就職希望企業に自分をアピールすることができる」(74.6%)、「他の職場でのインターンシップに参加したい(参加した)」(68.6%)などの効果が表れている。今後、就職活動を行うにあたっては、「さまざまな職種について幅を広げて調べたい(調べた)」が、「あてはまる」(44.8%)と「ややあてはまる」(40.3%)との回答を合わせると85.1%と最も多くなっている。特に、理系は、もともと関心のあった業種や企業、職種にさらに興味を持つようになり、文系はさまざまな業種や企業、職種に対して興味や関心が拡大する傾向が見受けられる。また、インターンシップを体験する前は、「ぜひ就職したい」(76.1%)と「就職したい」(13.4%)との回答を合わせると89.5%であったが、体験後は94.0%と4.5 ポイント増加している。

http://www.internship-ssc.org/chosa/pdf/17houkoku.pdf

インターンシップへの参加理由としては、「就職活動全般に役立ちそうだから」「働くことがどういうものか体験したいから」が約8割を占めている。
・理系では「希望する仕事の実務を体験したいから」が73.3%と、文系の49.2%に比べてきわめて高くなっている。
・なお、単位の認定がある人98 人のうち、複数回答で「単位を取得するため」と回答した人は37 人(37.8%)、単位の取得を最大理由(単数回答)とした人は、6人(6.1%)であった。


インターンシップ先企業の選定理由は、約8割が「仕事内容に対する興味」と「業種や企業に対する興味」である。理系では、「身につけたい知識やスキルの獲得の可能性」が48.9%、「これまでの学習内容や専門分野との関連性」が57.8%となっている。インターンシップに期待する内容は、職場や仕事に関するものは、「実際の職場がどんなところなのか知りたい」「さまざまな立場や経験を持つ人の意見や話を聞いてみたい」、また、スキルや自己理解に関するものとしては、「自分の適性、能力や可能性を知りたい」などがある。


ンターンシップに参加するにあたっての不安は、「職場の人とのコミュニケーション」、「与えられた指示や目標の遂行」、「作業上の失敗」、「仕事内容の把握・理解」、「職場での態度」などの項目が約6割を占めている。不安を抱えて参加している人が多いことがうかがえる。
・文系では「職場の人とうまくコミュニケーションがとれるかどうか」が最も高く、理系では「能力・資質・スキル」面や、「仕事内容と期待の一致」などが高くなっている。


インターンシップを通して、業種や企業、職種、職場などへの理解が深まるとともに、「仕事に対する興味や意欲がわいた」「働く喜びや達成感・充実感を知ることができた」などさまざまな効果がみられる。社会に対する理解は、第1位「視野が拡がった」(89.9%)、2位「さまざまな立場や経験を持つ人の意見や話を聞くことができた」(87.6%)、3位「業界・業務知識を得ることができた(85.3%)の順位となっている。インターンシップに参加したことで、「自分自身の適性や能力」「習得すべきスキルや資格」に対する理解が深まるなど、さまざまな効果がもたらされていることがうかがえる。企業・業種の選択においては、理系では、特定、あるいは従来から関心のあった業種や企業、職種などに「絞り込まれる」傾向があるのに対し、文系では、さまざまな業種や企業、職種に対する興味・関心が拡大する傾向がみられる。就職活動全般については、「就職活動に前向き・積極的になった」が8割強を占めてい
る。