住友スリーエム株式会社

第20回 「ダイバシティ」を実現するための条件
http://jinjibu.jp/GuestTonr.php?act=dtl&id=196

グローバルな競争が激しくなるなか、企業が勝ち残っていくためには、性別や年齢、人種や信仰などにこだわらず、優秀な人材を採用し、活用していかなければならない。その際にキーワードとなるのが「ダイバシティ」だ。しかし、「制度」はそれなりにあるものの、「運用」の面で十分な取り組みがされている企業はまだまだ少ない。住友スリーエムはさまざまな角度からダイバシティを推進し、成果を上げている企業である。同社のダイバシティの“旗振り役”であるアキレス美知子氏に、日本企業がどのようにしてダイバシティに取り組んでいけばいいのか、ポイントをうかがった。
(聞き手=HRMプランナー・福田敦之)

http://www.mmm.co.jp/sustainability/employee/

人事の基本原則

3Mの社員は、会社にとって最も大切な資源であり、3Mの企業理念と目標の達成にとって最も基本的な要素です。
それゆえに、3Mの経営幹部は以下のような組織構造や、職場風土を整えることが不可欠であると信じています。

個人の尊厳と価値を尊重する
公平でやりがいがあり、現実的で協調的な職場環境の中で、 最高レベルの業務遂行能力を発揮できるよう奨励することにより、 個人の尊厳と価値を尊重する。個人の権利を尊重し、 タイムリーかつオープンな相互コミュニケーションを奨励する。
上司は部下の業績達成と育成に責任を持たねばならない。
社員一人ひとりの自発的行動を奨励する
創造的な仕事ができるよう、適切な指導と自由の双方を与えることによって、社員の自発的行動を引き出す。
リスクテーキングとイノベーションは成長をしていくために必要である。
これは誠実さと相互尊重に立脚した雰囲気の中で奨励され、支援されねばならない。
自己の可能性に挑戦させる
適切な配置、方向付けと能力開発を通じて、各人を自己の可能性に挑戦させる。
能力開発の責任は社員本人、上司、会社が分担する。
機会を平等に与える
能力開発に平等な機会を与え、優れた業績は公平に処遇される。
業績は客観的な職務評価基準により評価され、適正な認知と賃金によって報いる