人事経済学・採用編

費用対効果の鉄則

当たり前のように思えるが、人事の複雑性で見失いがちな鉄則。ある特定の人物(もしくは集団)を雇用するさいに生じる費用と、雇用によって得られる効果(便益・収益)との比が重要。

限界費用限界利益

人材採用に関してもあてはまる。等しくなる点が利益を最大化する。コースの定理とも関連がある。

採用のオプション的側面(リスキー人材の採用)

採用しても、失敗だったときには早期に退職を促すことが不可能ではない。よって、採用してしまったら定年まで雇わなければならない場合と違って、採用はオプション的側面を持っている。それを利用することによりリスキー人材に関して有利な採用意思決定がありうる。

採用方法の設計:逆選択の考慮

情報の非対称性における応募者からの逆選択の動き(経済学的原理)をうまく利用する。本当に欲しい人材のみが応募してくるように採用基準を設計する。

採用試験にかける費用:応募者生産性格差の原則

応募者の生産性に格差が大きくない場合は採用試験をして選別する意味があまりない。

採用後の配置の問題:比較優位の鉄則

その人が最も実力を発揮できるという基準で配置をすると全体最適にはならないことが多い

構成
原理原則名
1行要約
ケース(架空事例)
簡単なディスカッション
原理・法則の解説