流れに乗る人と逆らう人

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歴史や人生には理屈では説明の出来ない、そして個人や国家などの力をもってしても抗することの出来ない「流れ」というものがあるようです。この流れは意識的に作り出せるものでなく、結果としてできあがるものでしょう。うねり、潮流、変化、趨勢あるいはときの勢いとでも言えるかと思います。 生きていく上で、この「流れ」をどのように理解し、どのように対処すればいいのでしょうか。

時代の流れに乗るというと自主性のないことで、流れに逆らうことが自主性のあることなのでしょうか。 決してそうではないはずです。 流れに乗りながら、流れの方向を変えようとすることが理想的な姿だと思います。 この流れというものは流行とか、ブームといった底の浅いものとは明らかに違うのです。 それは経済、社会、政治などの全体を含んだ矛盾から来る一種の必然だと思います。 必然的なことであるからこそ、経済的な大国でもその流れを止めたり、変えたり出来ないのです。 どこかのだれかが、ある流れを作り出そうとして出来たものではないのです。 流行やブームは、どこかのだれかが意図的に作りだしたものでしょう。 たとえ本人は意識していなかったとしても。 このことについては、いつか書くこともあるでしょうから、ここでは省略します。

個人の力ではどうすることもできないことに逆らうことは、必ずしも勇気ある行動とはいえないのです。 無鉄砲とはいえますが。 流れを利用しながら進んでいくことこそ、楽な方法だと思います。 どうにもならないことに対処するには、自分のあり方を臨機応変に (よい意味で)かえながら対処することです。 ただし飲み込まれては、もともこもなくなってしまいますが。 流れを利用することは、一見自主性がないようにも見えますが、決してそうではないと思います。 流れに飲み込まれて、生きることは別ですが。