変革のマネジメント


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http://www.kawanisi.jp/


夏子の酒−−−第6話
http://www.kawanisi.jp/natuko/06.htm

同サイトからの引用

(1) 変革のプロセス

a. 変革者の登場

社会環境が停滞していると、変革者が注目されやすく、登場しやすい。

b. 変革者のビジョン布教

変革の活動は宗教活動のように、最初はなかなか相手にして貰えず、孤独である。とにかく自分の考えを説いていくしかない。そのうち、少しずつ耳を傾ける人が現れ、支援者も増えていく。

c. 反対者からの巻き返し

最初は変革者を相手にしていなくても、その勢力の拡大の兆しが見えて、現状へ影響を与えそうになると、現状に満足している反対者は変革者を潰しにかかる。

d. ブレイクスルー〜ターニングポイント

変革の流れを勢いづけ、少数派から多数派へ転じるきっかけになるのが、ブレイクスルー(突破)的事件である。往々にして、不可能であると思っていた変革者の夢やビジョンが一部でも具現化されることで、流れが変わることになりやすい。

e. 変革の成果の定着

変革は流動的で、つねに変化し続ける。しかしながら、変革の成果は定着化させる必要がある。ジレンマであるが、変革の成果を定着させることが、変革の勢いを止め、陳腐化を起こさせるきっかけにもなる。

(2) 変革者の登場

どんな人間が変革者になれるのか

a. 現状・将来に不満や危機意識を持つ人

b. 異質の考えや視点を持つ人

c. 夢を持つ人

d. 意志が強く、実行力もある人

(3) ビジョンの作り方

a. 崇高な使命が含まれている

何か変えるときには大義名分が必要

b. 夢がある

ビジョンに他者を巻き込むには、人の気持ちをわくわくさせる夢が必要。

c. 実利がある

せちがらいけれど、実利を追い求める人も多いから、これがないとビジョンは広く浸透しないことが多い。

(4) 反対をはねのける方法

a. コアになる支持者を増やす

b. 正論とビジョンで多数派を味方にする

c. 反対者を切り崩す

(5) ブレイクスルーが流れを変える

a. 成功の証明

b. 成功の閾値近くでの成功が地滑り的変化をもたらす

(6) 変革の成果を定着させ、変革の仕組みを制度化する

a. 変革の成果を定着させ、変革は効用を高めることを認識させる

b. 変革は一時的現象ゆえに、継続的に変革し続けるには制度化する

変革し続けることはかなりパワーがいるため、制度化することも考えられるが、制度化が新しい、異なる変革を阻害することもあり、両刃の剣。

c. 人の意識が変わり、変革し続けることを苦にしなくなる

人の意識が変われば、制度化も必要ないし、新しい変革もおきやすい

(7) 変革のジレンマ

a. 変革が成功したときから陳腐化が始まる

b. 変革の成果を再び否定し新たな変革を起こす必要

c. 変革の仕組みの制度化自体が、異なる変革を妨げることになる
3.変革のマネジメント

(1) 変革を起こしやすいメカニズムを構築する

a. 新しい動きを放任する

b. 少数派の尊重

c. 過去、現在、未来からの制約を少なくする

d. 競争による淘汰

e. 失敗の奨励

(2) 失敗の重要性

a. 変革には失敗がつきもの

b. 失敗は成功の素〜学習効果

c. 失敗の容認が変革者のリスクを減らす

(3) 変革こそが組織、地域社会の進化につながる

4.地域の変革とコミュニティビジネス
(1) コミュニティビジネスを梃子にした地域の変革

コミュニティビジネスは地域の中に新しいビジネスを起業することであり、それが地域の中で成長していく過程で地域の変革が生じる。

(2) 変革の過程

第1段階 ビジョンとミッションを持った人がコミュニティビジネスを起業

第2段階 コミュニティビジネスで働く人たちの意識改革

第3段階 コミュニティビジネスの顧客の支持

第4段階 コミュニティビジネスに対する地域社会の支持

第5段階 成功例から新たなコミュニティビジネスの創造

(3) 変革への鍵

a コミュニティビジネスのミッションやビジョンの理解を周囲に浸透させ、共感と支持を得る。

b ミッションやビジョンは互恵であり、生きがいを刺激するようなものである。

c 早期の段階で小さな成功を体験させ、変革への不安や疑念を払拭する。

d コミュニティビジネスが地域社会に対してオープンであること。