評価

絶対評価相対評価と政治

相対評価は労働者間に緊張関係をもたらすのに対し、絶対評価は、労働と経営との間に緊張関係をもたらす。

人事評価で能力を評価する理由

人事評価で、業績ではなく能力を評価する理由の1つは、能力を評価することによって、労働者の長期の平準化された業績を予想できるからである。業績評価が短期的な業績の測定なのに対し、能力評価は長期的な業績の推測である。

長期勤続者の業績不振のほうが寛大に対処される理由

業績不振の場合、長期勤続者のほうが、若年労働者よりも寛大に対処されるのには理由がある。長期勤続者の場合、長年の人事評価(とりわけ能力評価)によって、長期的な平準化された業績が推定されており、それによって一定の業績が予想され、実現してきたからこそ、雇用が継続されてきている。よって、短期的な業績不振は、長期的な平均からみるとブレ(誤差)であると考えられる。つまり、業績不振は、本人の能力以外の何らかの外部要因によるものと帰属されやすいのである。