流行の波に乗る

泉(2009)は、人生を有意義に生きるための行動指針の1つに「トレンドに乗る」を挙げている。これは、流行の波に乗る、社会の動きを肌でとらえるということで、「良い意味で」流行に流されることも大切だと言う。


時代の波(トレンド)は人々のニーズの高まりによってできている側面があるので、トレンドに乗ることは、世間が何を求めているかを知ることにもつながる。また、うまく波をとらることができれば、自らの力だけではなし得ないほどの急成長を実現することができるとも説く。急激な進化を遂げようとするならば、トレンドに乗ることが必要なのである。


時代の風を感じ、流行(トレンド)に乗ってみることは、ニーズを的確にとらえることでもある。これは上りのエスカレーターに乗るのと同じで、階段を上るよりも早く目的地に到達できる。流行に逆らうことは、下りのエスカレーターを逆走しているようなものだから、なかなか到達できない。泉は、流行を感じるために、次のようなことを実践しているという。

  • 新聞を読んだり雑誌を見たりして、社会経済の情勢、世の中の移り変わりに注目する。
  • 街を歩いたり、車に乗っているときに、街の空気を感じるようにする(人の表情、街の空気などを感じ、店で何が売れているのか、誰が何にお金を使っているのかなど、生きた情報を得る)。
  • できるだけいろいろな人と話をして、メディアを通じては伝わってこない生の声に接する。