時代の流れには逆らわない

川北(2005)は「時勢(時代の移り変わり)に逆らうことなんか、誰にもできない」と言う。流れというものは、いつも同じ方向に流れているわけではない。大切なのは、時代の趨勢を読み取ることのほうだと説く。


曲がりくねったり、渦を巻いたり、時には逆方向に行く流れもある。それらをすべて読み切って、全体の流れる方向へと自分の身を委ねるのがベストであるという。船が流れにそえば省エネできるように、時代の流れに逆らわなければ、大した苦労もしないで、自分の夢や目標を達成できるかのしれない。


ただ、注意しなければならないのは、流れは急に変わることがあるということだ。「いいときに悪いときの準備をし、悪いときに次に来るよいときの準備をする」「悪い予測は過大に、よい予測は過小に見積もる」ことをわきまえていれば、大きな怪我をすることなく、時代の流れに乗っていけるという。