アブダクション思考

澤泉(2002)は、プラグマティズム創始者チャールズ・S・パースが提唱したアブダクション法を紹介している。


アブダクションは、前提が不十分でも既存資料で思考を開始し、確実性や正確性よりも能率性と敏速性を重視し、仮説や推論の答えを進行にともなって修正しながら、正しい答えに近づいていく方法である。


超越的な仮説があって、未確認や未知のままの事項、事象や法則を仮定しながら進めることができる。学際的や業際的なところに多分野の人々の仮説を求めていくと、良い修正仮説に行き当たることが多いという。