『グローバル・ニッチ・トップ』という戦略

「ニッチ」とは何か? ― “規模の大きさ”ではなく,“市場への入り方”
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・・・したがって,単にすき間を狙うというよりも,広い事業領域の中から限られた部分にぴったりとはまり込んで,圧倒的な強さを発揮し,地位を確立(トップシェアを獲得)する戦略といったほうがふさわしいだろう。

技術的には,大手企業であれば参入することも可能だが,参入して市場シェアをとったとしても,そこから得られる利益や,中長期での成長性と市場参入のコストを比較すると,大したプラスを見込めない。結局,そのニッチ・プレイヤーにまかせようということになる。参入障壁の高さと,市場規模・成長性といった魅力のバランスの上にニッチ戦略が成り立っていると言える。
圧倒的な技術力が必要で,大企業の間尺に合わないという背景からも,「大企業からのスピンアウト組」が多いのも特徴と言えるだろう。