物語の本質

  • 語りによるイメージ作り、すなわち「物語」は、思考の本質的な道具である(認知科学者マーク・ターナー)。
  • 概念的に言えば、人間は論理を理解するようにできていない。人間は物語を理解するようにできているのだ(認知科学者ロジャー・C・シャンク)
  • 物語というのは人間の思考が生み出した、理解するための基本的な道具なのです(作家 ル=グウィン
  • 理性的な能力は物語に依存している。物語は将来を見通し、予測し、計画を立て、説明するために最も大切な方法である。・・・私たちの経験や知識、思考の大部分は物語という形で構成されているのだ。
  • 物語文法があり、一連の論理的な事柄としてではなく、経験のパターンとして世の中を理解していたのだろう。
  • 物語には、形式的な意思決定の方法では忘れられがちな要素を的確に拾い上げる巧みな力がある。論理は、ものごとを一般論としてとらえ、意思決定の際に特定の文脈や主観的な感情を排除する。一方、物語は文脈をとらえ、感情をくみ取る。情報、知識、文脈、そして感情を小さなまとまりに要約してくれるという点で、物語は重要な認知事象なのである。
  • 物語は新たな将来的展望や、新しい世界をイメージさせることで、分析的思考を補完するものである。抽象的な分析は、厳選された物語を通じて眺めることでわかりやすくなる(デニング)
  • 気楽な気分で「ミニ短編小説」を書いてみよう。短くても普通の小説と同じように、「導入・主部・結末」と3つの部分から構成されている。わずかな文字数の中に、創造力を詰め込んでみる。