合理的システムモデル

合理性(スコットの定義)

  • 決められた目標を最大の能率でもたらすように一連の行為が組織化される程度
  • 合理的システムモデルの特徴は、目標の特定化と公式化

ウェーバーの官僚制

  • 7つの特徴
    • 専門化
    • ハイアラーキー
    • 規則
    • 非個人性
    • 公私の分離
    • 文書主義
    • 専門能力と年功にもとづくキャリア形成
  • 官僚制の形成促進要因
    • 行政管理のような、大規模な複雑な事業
    • 貨幣経済の発達、貨幣による俸給
    • 宗教的要因(プロテスタンティズムなど)
    • 近代的な輸送やコミュニケーション手段の発達
    • 高い教育水準
    • 合法的支配の正当性
  • 正当性
    • 権力に服従する人々が権力の分布と権力の行使を受け入れ「適切である」と見なす一連の信念あるいは規範の存在(自発的に進んで服従する)
    • 合法的支配:成文化された秩序の合法性などに対する信念によって正当化される
    • 伝統的支配:伝統の神聖や、それによって権威を与えられた者の正当性に対する日常的信念
    • カリスマ的支配:敬意や献身をもたらす特別な個人的属性・才能・神秘性を有するという信念から生じる権威

テーラーの科学的管理法

  • 作業の科学を発達されること
  • 労働者を科学的に選択し、訓練し、教育し、能力を発達させること
  • 作業の科学と科学的に選択され訓練された労働者を一体化させること
  • 管理者と労働者の間の分業(協働)

サイモンの組織行動の理論

  • 経済人(合理的意思決定)と経営人(制限合理性)
  • 制限合理性克服のための組織(組織が意思決定を単純化し、成員に選択肢)
    • 満足な意思決定
    • 明確な目標の設定と、ハイアラーキー構造による特定の目標への分解(意思決定範囲の制限)
  • 価値前提の意思決定は上層部、事実前提の意思決定は下層部
    • 事実前提の意思決定:組織における実行プログラム(ルーチン)

合理的システムモデルへの批判

  • 組織成員のアイデンティティの無視
  • 規範的構造の過度な強調、非公式な成員の社会関係を無視
  • 組織の環境が組織構造に与える影響を無視