半導体業界3

http://www.ednjapan.com/content/l_news/2006/03/06_02.html

Verma氏は、インドへの関心が急に高くなった理由として、インド経済の高度成長と、インド政府による半導体産業への支援強化、Dell社やNokia 社、Flextronics社などのエレクトロニクス業界の潜在的顧客がインドへの投資を増大したことを挙げる。同氏は、「現在は、インドがまさにその場所という感覚だ」と語る。

 Verma氏は、「インドでのファウンドリ操業に必要な5億米ドルの資金はすでに確保した」と主張する。さらに同氏は、「当社は、インドと米シリコンバレーからの資金援助だけでなく、技術提供者であり顧客でもある半導体「上位10社」からも資金提供を受けた。現在、当社は中古の半導体製造装置を購入している」ことを明かした。HSMC社はインド内での拠点を選択し、「近いうちに」建設を開始する予定だとしている。Verma氏は、「半導体の生産は 2008年に開始する予定だ。すべてが順調に進んでいる」ことを強調した。

http://www.ednjapan.com/content/l_news/2006/03/07_01.html

 半導体メーカーが注目しているのはインドの高度経済成長だけではない。1つには、インドの半導体消費額が急速に増加したこともある。2005年の半導体消費額は12億米ドルと予測されている。さらに、事業の運営コストが比較的低いこともある。このほか、インドの大学が年間35万人の技術者を輩出していることから、高い技術力を備えた労働者を当地で確保できることもある。インドで半導体製造工場の建設を目指すグループを主導しているのは、海外在住の技術者と実業家か、ある地域に対する重要管理地域計画のいずれかである。

 インドのどの地域が半導体製造の中心地になるかはまだはっきりしない。しかし、新工場の誘致に積極的な地域は、インド南部のアンドラプラデシュ州、カルナタカ州とタミルナードゥ州、インド北部のウッタルプラデシュ州だといわれている。

 半導体メーカーのなかでも主導的存在であるNano-Tech Silicon India社は、2005年6月、6億米ドルを投じてアンドラプラデシュ州ハイデラバードの隣接地に工場の建設を開始した。この工場は、2007年半ばに稼動開始予定で、8インチ(200mm)ウエハー月産3万枚を目標にしているという。同社は、韓国の実業家であるPyung June Min氏からの支援を受けている。