半導体業界2

http://www.ednjapan.com/content/l_news/2006/05/10_02.html

マイクロプロセッサ分野では、米Advanced Micro Devices社の成長率は、幅広い製品ラインをもつライバルの米Intel社をはるかにしのぐ。Intel社の2005年度売上高は前年度比14%増であったのに対し、AMD社は48%増であった。IC Insights社の売上高ランキングでは16位にランク入りしている。これは業界でも最速の成長ペースだ。「AMD社は基本的にマイクロプロセッサメーカーだ。企業は自社が得意とする1つか2つの製品に集中すべき」とIC Insights社で社長を務めるMcClean氏はいう。

http://www.ednjapan.com/content/l_news/2006/05/11_03.html

ソニーや韓国Samsung社のようなアジアの巨大エレクトロニクス企業によく見られる戦略に垂直統合がある。これらの企業は、自社所有の子会社や社内コンスーマエレクトロニクス部門向けの半導体を製造している。「この点にかけてはソニーが非常に上手い。社外販売よりも社内取引に重きを置いている」と McClean氏はいう。

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かつて自社製携帯電話機向けにICチップを製造していた米Motorola社は、数年前に半導体部門をスピンアウトしてFreescale社を設立した。ヨーロッパでも蘭Philips社が同様のことを検討している。「半導体部門を自社で抱えておくのはもったいないと考えているようだ」とMcClean氏はいう。
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半導体メーカーの成功は、どの製品を誰に売るかだけでなく、どこに拠点を置くのかということにもかかっている。グローバリゼーションによって製品をどこにでも効率的に売れるようになったが、地域的な強みは依然として重要な意味をもっている。例えばアジア企業は、DRAMチップなど汎用製品のシェアを堅持している。「Samsung社、韓国Hynix社や、いくつかの台湾企業をはじめとするアジア企業の多くは、メモリー主体の半導体メーカーになりやすい」と Gartner社のGordon氏はいう。