ブルーオーシャン・インタビュー

http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/blueocean/qa.html

製品のコモディティ化が進み、競争が激しくなっていくために、レッド・オーシャンは赤く血に染まっていくのです。というわけで、「レッド・オーシャン」という表現を使っているのです。
・・・ブルー・オーシャンでは企業は新たに需要を掘り起こそうとするため、利益の伸びも大きく、また、スピードも速いのです。ブルー・オーシャンでは競争は成り立ちません、なぜならルールも決まってないからです。ブルー・オーシャンという表現は未だ誰も足を踏み入れたことのない、より広い、より深い可能性を秘めた市場を指しています。利益の成長、無限の可能性という意味で広大で深く力強い自然の「青い」海のようであるという表現です。


・・・彼らは未開発の需要が市場にあるはずと考えています。問題はどのようにそれを作り出していくかなのです。このためには、着目点を供給から需要へと、競合他社との競争から、新しい需要を見つけ出すための価値の創造(バリュー・イノベーション)へと移す必要があります。これは差別化と低コストを同時に行なうことによって達成することが可能です。


・・・つまり、常に好業績の企業は存在せず、1つの企業があるときは輝いていて、あるときは迷走しているということが起きるのであれば、「企業」というのは好業績のルーツをさぐる分析単位として適当ではないと考えたのです。同様に永遠に好調の産業というものも存在しません。IT業界を考えてみてください。5年ほど前であれば人々がうらやましがった産業ですが、今日ではほぼ逆になってきているのが現実です。わたしたちの産業の歴史の調査からは、企業や産業ではなく「戦略の打ち手」がブルー・オーシャンの創造及び利益成長のルーツを説明するのにふさわしいと考えられました。「戦略の打ち手」とはビジネスを提供し市場を開拓するのに伴う、一連の行動や判断のことを指しています。