安部・池上(2008)には、ブルーオーシャンストラテジーを実行に移していくうえでのヒントをいくつか紹介している。
レッドオーシャンから抜け出す6つのパス
- パス1:オルタナティブな産業を見渡す。同じ目的をもった顧客が比較対照する別の産業の特徴を吟味してみる。
- パス2:業界内の他の戦略グループに学ぶ:顧客がある戦略グループを離れて別の戦略グループを選択するときの決め手が何かも重要。
- パス3:チェーン・オブ・バイヤーに目を向ける:購買の意思決定に直接的・間接的にかかわっている存在を検討する
- パス4:併用される補完材や補完サービスを見渡す:多くの場合、製品単独ではなく、他の製品やサービスと併用して使われる点に注目する。
- パス5:機能と感性のどちらで顧客にアピールするかを切り替える:製品・サービスのアピールポイントを、機能志向でいくか感性志向で行くか見直し。
- パス6:将来を見通す:目の前のトレンドが買い手のバリューをどう変えるかを洞察し、主体的に将来の方向性をリードしていく(自社の未来を切り開く)。
ノン・カスタマーの3つのグループ
巨大な新需要を創造するためには、既存顧客のみに目を向けていてはいけない。
- ノン・カスタマー第1層(境界者):現製品・サービスを最低限度で使用しているがロイヤルティはない
- ノン・カスタマー第2層(拒絶者):自分達のニーズを検討したうえで、現製品・サービスを使用しないと意思決定している
- ノン・カスタマー第3層(未開拓地):現製品・サービスを使ってみようと考えたこともない