ブルーオーシャン戦略

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20050926/221679/

競合他社と価格や機能で血みどろの戦いを繰り広げなければならない既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海)」,競争自体がない未開拓の市場を「ブルー・オーシャン(青い海)」と呼んでいる。「コスト削減」や「差異化」などを勧めるこれまでの経営書は,どれもレッド・オーシャンで勝つための方法を説いているとし,それとは違うブルー・オーシャンを創造することを提唱。そのための具体的な方法を解説している。

例えば,日本・アジアの理容市場でブルー・オーシャンを創造した事例として,10分間で終わる散髪サービスを1000円で提供する「QBハウス」(社名はキュービーネット=東京・中央=)が出てくる。QBハウスは顧客の視点からサービス内容を見直し,洗髪や肩もみなどのサービスをやめる一方で,予約の手間を省いたり,通常1時間程度かかる散髪の所要時間を10分間に短縮するといった形で,新たな価値を提供した。


例えば,QBハウスのビジネス・モデルは「戦略キャンバス」と呼ぶツールで分析している。これは,顧客の視点からの商品・サービスの価値を「価格」「肩もみなどのサービス」「ヘアカット時間の短縮」などいくつかの項目を立てて,曲線で描く分析手法。既存サービスと比較して,何を省いて何を加えるのかが明確になる。既存サービスと異なる曲線が描ければ,競争がないブルー・オーシャンを創造できるというわけだ。