フロー状態

最高の調子が出ているとき、ノッている状態、ノリノリの状態であるとき=フロー状態。つまり、流れに乗っている状態。フロー状態(才能の横溢)。忘我の境地つまり、外界の流れと自分自身(の動き)が一体化している状態。自分でコントロールしていると同時に、誰か(何か)に運ばれているような感覚。決して自分自身のコントロールを失っている状態(流されている状態)ではない。

忘我の境地で、自分がそこにいることさえほとんど感じなります。こういう状態は、これまで何度も経験しています。指が勝手に動くというか、目の前の出来事が自分とは関係なしに進行していく感じ、かな。私はただそこにすわって、おそろしいような不思議な気持ちで見守っているだけです。メロディーが自然に出てくるんですよ。
これとそっくりな話を、何百人という男女が語っている。ロッククライミング専門家、チェスのチャンピオン、外科医、バスケットボール選手、エンジニア、経営者。事務所の文書整理係も。いずれも、自分の得意な分野で最高の調子が出たときの話だ。
・・・「流れ落ちる滝になった気分だったわ」。

ただし、内発的動機づけ理論における「フロー概念」は、人々の心理状態を客観的な視点から分析することに偏っているように思われる。どのような条件のもとで、そういった心理状態が経験されるかという問題に終始しているように思われる。