価格理論と労働需要

生産関数

生産要素(資本もしくは労働)の投入量と生産物の産出量の関係を示す関数。

限界生産性

生産要素を限界的に1単位増加させたときに増加する生産量。例えば、従業員を1人追加したときに得られる生産量の増加分。1人あたりの生産性である平均生産性と限界生産性は異なる。労働需要に決定的な役割を果たすのへ限界生産性。

労働投入の最適点

1単位の労働投入の増加による限界費用と、それによる収入の増加である限界収入が等しくなる点が合理的な最適点である。「限界費用<限界収入」であるかぎり、利益は出続け、「限界費用>限界収入」になると損失が出続けるからである。ということは、限界生産性が実質賃金率に等しくなる点で労働需要が決定される。

限界生産性逓減の仮定

通常は、労働投入量が増加するにしたがって、限界生産性は逓減すると考えられる。

労働需要曲線

限界生産性逓減の仮定のもとでは、賃率が上昇すると、利益が最大化する点が左にシフトするので、労働需要は低下する。よって、労働需要曲線はこの場合、右下がりになる。