組織管理(阪大院) 

Week3: 質問票データの分析(Part 2)

Week3の質問票には、総合的満足度、多次元的な満足度のほかに、情緒的コミットメントと離職意志を測定しています。今回、多次元的満足度、情緒的コミットメント、離職意志の3つの概念がきちんと測定されているのかを、SPSSというソフトウェアの探索的因子分析をつかって検討してみました。


質問票の項目は順序を少しいじっていますが、もし、それぞれの概念がきちんと測定できているとすれば、同じ概念を測っている項目同士の回答パターンは同じはずです(つまり項目同士の相関が高い)。探索的因子分析を実施した結果、上司への満足度が、他の満足度と異なる回答パターンを示しておりました。


よって、上司への満足度を除いた項目で再度因子分析を実施した結果、きれいに3因子に収束しました。つまり、情緒的コミットメント、多次元的職務満足度、離職意志が、オーバーラップせず、それぞれ別々の概念としてきちんと測定できているというある程度の証拠が見出せました(厳密に言うと、多次元満足度はこのようなかたちで因子分析するのは適切ではないのですが)。


SPSSの探索的因子分析とは別に、確認的因子分析という方法もあります。別のソフトウェアを使いますので、使い方をしっている人はトライしてください。