一般化可能性理論と分散成分

分散分析によって、水準間に有意な効果が認められる場合、水準のバラツキが誤差のバラツキと比べてどれくらい大きいかを調べることによって、因子・水準の信頼性を吟味することができる。具体的には、水準の分散と誤差分散の推定値の比を見ることによって、信頼性が推定できる。これは一般化可能性理論に従っている。


1つの標本を複数回測定するような場合(あるいは複数の人々が判断する場合)については、測定対象となる因子および測定方法による2変量のモデルを考え、
2因子および誤差項の分散成分の推定を行なうことによって、同等の計算をする。クロンバックのアルファはこのような考え方にもとづいて計算される。