運と縁の法則

坂井(2008)は、人生に起きる様々なことは自分が蒔いたプラスとマイナスの種が育った結果であると説く。

老子の言う「禍は福の倚る所、福は禍いの伏す所」には単に受け入れるだけではない深い知恵が隠されています。運が悪い時期に一生懸命良い種を撒いておくと、すごく運がよくなる。逆に運が良い時期には放っておくと悪い種が蒔かれてやがては悪いことが起きるという意味です(坂井 2008:p32)

自分が蒔いた良い種も悪い種も、様々な条件が加わることによって大きな結果を生み出したり、小さな結果しか生み出さない時があります。縁にはタイミングも含まれます(坂井 2008:p35)。

運は波ですが、必ずしも平均を中心にして同じように上下しているわけではありません。・・・運のプラスもマイナスもそれ以前に自分が蒔いた種が育ったものです。自分のステージにあったプラスの種を世の中に蒔きつづけることにより、ずっと良い人生を歩むことができるはずです(坂井 2008:43)

運とは薬草にしろ毒草にしろ、蒔いた種が様々な縁を得て育ち、縁起を経て自分のところに戻ってきた植物全部の大きさを言います。つまり自分の人生に出てきた結果を言います。良いことにしろ、悪いことにしろ自分の人生に起きてきた結果が運です。・・・運が良い、運が悪いと言っている人も、よく観察すると実はほとんどが種を自分で蒔いています。だからこそ日常のさりげない行動がとても重要になります。・・・ほんのわずかなことが積もり積もると、大きな変化になって現われます(坂井 2008:52-54)。