天命の思想:天の意志。人間の力ではどうすることもできないものごとの動き。
循環の思想:すべてが循環している。極まれば反対に転ずる。良い状況はいずれは悪化し、悪い状況はいずれは好転する。
この2つの思想から来る処世態度は次のとおりである。
逆境に置かれたときは軽挙妄動はしない。しぶとく耐え忍んで、ツキがめぐってくるのを待つ。ツキが巡って何事もうまく行くようになれば、積極果敢に行動してもよい。守りについたときはどっしりと腰を落として守り抜き、いったん攻めに転じたときは積極果敢に行動する。静と動をめりはりをもって使い分けるのが重要で、動いてはならぬときに軽挙妄動し、動くべきときに行動をためらうのがいちばん良くない。