占いの玉手箱
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易経は、時について説き、そして兆しについて言及している書物です。物事が起こる微かな兆しを示すだけではなく、いかにすれば禍を避け得るかが、書いてあります。学ぶことによって、時の変化を知り、禍の兆しを察し、未然にそれを避けるということを実践していけるようになります。そして、禍を避けるのみならず、物事を見事に仕上げていく方法も書いてある、処世の智慧に満ち満ちた実用書なのです。
私たちは生々流転して、常に変化して止まない「時」の中で生きています。宇宙は刻々と変化して止まず、時はめぐり巡って、すべての物事は変化しつづけ、ひと時たりとも同じ時はありません。これが変易です。
しかし、変化の中には一定の不変の法則があります。一年は春夏秋冬、一日は朝昼夜と時がめぐり、春の次に一足飛びに秋が来たり、朝が急に夜になることはありません。 そして必ず、春夏秋冬は一年を、朝昼晩は一日を循環して、絶えずめぐっていきます。昼と夜、夏と冬が交互に入れ替わって、順序を違えることなく変化します。これを不易といいます。
易簡(簡易)は、容易い、分かり易いという意味です。小宇宙である私たちの人生の時も変易、不易にのっとって変化していきます。この変化の法則にならったならば、私たちが遭遇するあらゆる時も理解しやすく、スムースに運ぶというのです。
易は宇宙の変化を象るために、すべてのものが陰と陽で成り立っていると考えました。そして、陰陽は互いに相反しながらも、交ざり合おうとして大きな循環をおこし、あらたな進化をするとしています。