窮しても取り乱さない

守屋(2008)は、論語の「君子固より窮す。小人窮すればここに濫す」を紹介し、易経にも触れている。


易経には「窮すれば変ず、変ずれば通ず」という言葉があり、物事がどん詰まりの状態に達すると、情勢に変化が起こり、変化が起これば、そこから新しい道が開けてくるのだという。だとすれば、打つ手は打ち、風の動きを読みながら、じっくりと情勢の変化を待ちたいところであると守屋はコメントしている。


守屋洋 2008「右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法」(角川SSC新書)