ジョブ・クラフティング(job crafting)

ジョブ・クラフターが行っていること

  1. タスクの数を増減させたり、タスクの幅を変化させたり、タスク遂行の仕方を変えたりすることによって、仕事の境界線を変える。
  2. 仕事を行ううえで関連する人々とのやりとりの質や頻度などを変えることによって、仕事上での人間関係を変化させる。
  3. どのようにタスクを知覚するかを変えたり、仕事を構成するタスクを分離したものと見なすのではなく、仕事を全体的に捉えることによって、認知的な仕事の性質を変える。

ジョブクラフティングの効果

  • ジョブクラフティングは、どのタスクが遂行されるのか、それらがどのように遂行されるのか、そしてタスクが遂行される状況でのダイナミックな人間関係などに影響を与えるため、それは、個人の業績や組織の業績に影響を与えると考えられる。したがって、管理者は、従業員が、個人や組織に好影響を与えるようなポジティブなジョブクラフティングを促進し、逆に、個人や組織に悪影響を及ぼすようなネガティブなジョブクラフティングを防ぐような努力をするべきである。

ジョブクラフティングの機会

  • 自律性や裁量権の多い仕事ほど、仕事をクラフティングする機会が多いが、そうでない仕事であってもなんらかのかたちでクラフティングをする機会はある。

ジョブクラフティングプロセス

  1. 何らかの要因により、従業員にジョブクラフティングの欲求(動機)が生じる。
  2. 従業員がジョブクラフティングの機会を認識し、実行しようとする。
  3. ジョブクラフティングによって何らかの結果を得る。
文献
  • What is Job Crafting and Why Does It Matter? By Justin M. Berg, Jane E. Dutton & Amy Wrzesniewski, Center for Positive Organizational Scholarship, University of Michigan