人的資源管理:戦略的アプローチ


人的資源管理システムとは、組織の目標を達成するために、組織で働く個人に働きかけるためのシステムである。


賃金や採用といった、個々の人的資源施策は、単独ではなく、それらが組み合わさった全体として、企業全体の業績に影響を与える。よって、何よりもまず、企業にとって、目的を達成するために必要な人的資源管理システム全体の特徴を決定する必要がある。


人的資源管理システムは、企業の人的資源管理にとってもっとも上位概念に属する。この下位概念として、いくつかの人事方針がある。人的資源管理システムの特徴が決定づけられたら、それを構成する人的資源方針を設定することになる。つまり、人的資源管理システム全体の特徴を実現するために、組み合わされるべきコンポーネントの方針(採用方針、報酬の方針など)を決定する。