易経とは

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易経」は、宇宙の法則を説いたものであり、陰陽の世界から物事の成り立ちを見ます。
それは「裏成り」=「うらなり」=「占い」となるのですが、この「易経」は現代ではよく言われる「占い」とは、まったく次元が異なります。
「易」とは学問であり、易を修めた者は将来を占うことはありません。
過去、現在、未来への繋がるひとつの流れを冷静に分析することから、起こった様々な事象を的確にとらえることが自然とできるようになるのです。


易の話―『易経』と中国人の思考 (文庫)


http://www.pat.hi-ho.ne.jp/shiose/counseling/kaiun11.html

陰陽の関係というのは相互に転化していくものです。陰は陽に転じ、陽は陰に転じる。これはどういうことかと言いますと、たとえば春から夏にかけてだんだん日射しが強くなり、陽のエネルギーが働いて植物もどんどん成長していきますが、夏至を境に今度は日が短くなってきます。だんだんと陰のエネルギーが勝ってきて実を結んだ植物は種を落として枯れてしまう。さらにどんどん日が短くなり寒くなっていきますが、陰極まればすなわち陽ということで、一年で一番日が短くなる冬至の日は、一陽来福と言われています。あたり一面を雪が覆っていても、実はその下の土の中では春に向けて種が芽を出す準備をしているわけです。このように陰陽は互いに消長することで循環し、互いに働きあることで発展を生むというのが、易の基本的な考え方ということになるでしょう。

生年月日によるデータを基にした占いというのは、基本的に先天運を見ているわけです。先天運というのはオギャーと生まれた瞬間に持って生まれた運です。確かにこれは大きい。しかしながら、後天的な努力によって変ってくる部分も少なからずあるわけです。たとえば、方位を取ることで運勢がガラリと変ることがあります。これは先天運によってそうした方位を取ることが定められていたと考えることもできますが、たとえば気学を勉強したことによって凶方位で行くはずだった旅行を取りやめたとしたら、そこで運気が変るわけです。ある種、定められた運命の流れを認めたうえで、そこに違うエネルギーを注ぎこむことによって、一種の化学反応を起こすことができるのが、気学の最大の特色と言っていいでしょう。

私たち人間には自然治癒力というものがあります。怪我をしたり病気になっても身体の中に自然にそれを治していく力が備わっていることは、誰でもご存知でしょう。そして実は運勢の中にもそういう力が働いているのです。本来人間には誰でも、森羅万象の変化に従って、自然に幸せな人生を歩めるような自己幸福力というものが備わっている。これはハッキリ断言してもいいと思います。ところが、なかなかそこに気づかない場合があるので、カウンセリングや占いが必要になってくるわけです。したがって、カウンセリングや占いがその人の心を治したり運命をよい方向に持っていくのではなく、本来その人が持っている力を引き出すだけのことなのです。