組織の存在意義

組織の目標
  • 人々の経済活動をコーディネートし、動機付ける
市場と組織
  • 生産活動は、人々が専門特化し分業することで効率が高まる
  • 人々が専門特化し、分業すれば、人々は相互依存的になる(分業するひとりひとりは、自己完結した生産活動をすることができなくなり、目的とする経済活動の一部しか担当しなくなるから)。
  • 市場における「見えざる手」のもとでは、個人が自己利益の最大化を追求して行動することが、経済全体を効率化する
  • 市場主義(市場さえ存在すれば、人々の分業と調整がうまくいく)
  • わざわざ「組織」をつくって、人々の経済的活動をコーディネートし、動機付ける必要があるのか
市場の失敗
  • 市場はしばしば目的どおり機能しない
  • 独占やその他の要因で自由競争が阻害されるケース
  • 公共財の問題
  • 外部性(外部不経済)の問題
  • 情報の非対称性の問題
  • 立証不可能性(契約が守られなかったかどうかを外部から確認できない)
  • コミットメント問題
  • 再交渉が可能な場合のインセンティブ消失
  • 取引コストの問題
    • 取引の相手を探し、見つけ、信用できるか確認し、条項や価格を取り決め、交渉をして契約をむすび、実行を監視し催促するような活動に伴う時間やコスト。完全な契約を結べないことによって被る機会費用
    • ホールドアップ問題と、特殊的投資
    • ロックインとスイッチングコスト