易と上経・下経


易は、何千年もかけて練り上げられたものである。変化極まりない人間学と、自然の観察に基づく人間の考察、解明であるため、易を学ぶことにより、われわれは、限りない自由を得ることができる。


易の卦は、原理的具体的な人間の思索、行動の範疇、規範というもので、実践行動的であるため、概念や論理ではなく、身体で思索するという直観的な学問である。上経はいくらか理論的、抽象的だが、下経は非常に具体的、実践的となる。


原理的、理論的、抽象的な上経と、現実化、実践化、人道化された下経による六十四卦によって、理論的、実践的にわれわれが無限の進歩向上の原理原則を把握することができる。

参考文献

易と人生哲学