パワー・オブ・フロー

フローとは、流れにのった状態のこと。確かな満足感と、生活に楽しさを与える、バイオリズムを超えた新しい概念。フローは、偶然を呼ぶ。偶然は、必然である。偶然がよく起こるのは、進んでいる道がまちがっていないことの証。意味のある偶然をつかみ、流れにのる、それがフローに生きること。
(ベリッツ&ランドストリム,1999:帯)

<流れ>に乗っているチームには、よく幸運が微笑む。平凡な内野ゴロがたまたまイレギュラーしてヒットになる、外野にふらふらとあがった球が野手の中間に落ちる、白球がライトの明かりにのみこまれて見えなくなる、といった偶然が起こるのだ。
・・・オリンピックなどの大舞台で優勝する選手というのは、競技にはいる前に、自分を超えた力に導かれているように感じ、自分が優勝することがわかる、というのだ。
(ベリッツ&ランドストリム,1999:訳者はしがき)

・・・そのきっかけになったのがシンクロニシティ−−時間的、空間的に一見、つながりのないかのように見える外部の出来事が、心の中でむすびつき、自分の意図を超えた大きな人生の流れを生み出す有意義な偶然の一致−−だった。
・・・そのような人生を送りたければ、意味のある偶然の一致に注意を払わなければならない。
・・・あなたの行く手を横切って飛ぶ鳥、足元に落ちた本、郵便で送られてきた葉書−−すべてが、一見、バラバラのような出来事に見えても、現象の世界の底にとうとうと流れる「流れ」にあなたをつなぐのである。
(ベリッツ&ランドストリム,1999:11-16)