経営組織論Ⅰ(北浜キャンパス)

Week1:マネジメント・リーダーシップ・モチベーション

自己紹介、ディスカッション、レクチャー

本コースの最初ですので、まずは自己紹介をしながら、お互いに学びあえる雰囲気づくりをしましょう。本コースの全体の流れの説明のあと、事前のリーディングに基づいて、組織のマネージャーの仕事とは何か、どのような役割を担っているのかを考えましょう。そして、マネジメントの分野でも特に重要なリーダーシップとモチベーションについて基本的なコンセプトを概観しましょう。

Week2:製品開発やプロフェッショナルのマネジメント

ケース:エーザイ

イノベーションが求められる企業の研究開発部門のマネジメント、もしくは全員が自律的なプロフェッショナルからなるような集団のマネジメントは、一般的な社員からなる部署の管理と比べて、かなりチャレンジングであると思われます。こういった集団を効果的にマネージしていくためにはどういったポイントを考える必要があるのでしょうか。エーザイの新製品開発のケースについてディスカッションしながら考えてみましょう。

Week3:ビジネス・ネゴシエーション

エクササイズ:ネゴシエーション・エクササイズ

普段意識しないかもしれませんが、私たちの毎日はネゴシエーション(交渉)の連続です。例えば、ランチタイムに同僚とどの店にいくべきか話し合ったり、家でチャンネル争いをしたり、子供に勉強するように説得したりすることはすべて交渉です。交渉が上手になることによって、組織マネジメントの力もついてくるでしょう。では、交渉が上手いこととはどういうことを指すのでしょうか。交渉力を高めるにはどうすればよいのでしょうか。ネゴシエーション・エクササイズに取り組みながら考えてみましょう。

Week4:組織デザインの原理と実際

ケース:ソニー

今回は、組織構造を設計するさいの基本的な原理原則について理解を深めることを目的とします。まず、ソニーのケースを用いながら、現実におけるとくに大企業の組織デザインの実際についての理解を深めます。その後、基本に戻って組織構造のデザインとは何かについての基本的な考え方を概観し、仮に自分が組織設計の責任者となった場合に、どのようなロジックで組織をデザインしていくべきかについての洞察を深めましょう。

Week5:変化に克つ組織マネジメント

ディスカッション題材:「踊る大走査線」

変化の激しい業界、臨機応変が求められる仕事において勝てる組織づくりとはどんなものなのでしょうか。組織はまさに複雑系そのものでもあります。変化の波に乗りながら、どうこの複雑な組織の舵取りをしていく必要があるのでしょうか。「踊る大走査線」は、刑事ドラマではありますが、実は組織のマネジメントを考えるうえで有益なトピックを提供してくれる作品です。この作品についてディスカッションをしながら、変化に克つ組織マネジメントとは何かを考えて見ましょう。

Week6:危機管理の組織論

ケース:東海村臨界事故

最近、JR福知山線脱線事故という悲惨な事故がおきました。これまでにも、企業の存続をおびやかしかねない、さまざまな事故や企業の不祥事が発生しています。企業は利益をあげるために業務を効率化していかねばなりません。しかし、効率化を追求するあまり、安全管理を怠ったり、ルールを無視した現場の動きを見過ごしていれば、それは企業の存続をも左右する大事件に発展しかねません。組織の責任者としては、どのように危機管理に取り組むべきなのでしょうか。東海村臨海事故のケースをディスカッションしながら、組織マネジメントと危機管理について考えて見ましょう。