敵対的企業買収の試みと経営戦略

敵対的買収は、対象企業にとっては「目覚まし時計」の役割を果たす場合がある。つまり、仮に慢心的な経営に陥っていたときに、経営効率が悪いというメッセージを外部から発せられたようなものである。

企業の統治機構が機能している場合、この目覚まし時計を深刻に受け止めるため、仮に企業買収の試みが失敗しても、それが対象企業が、経営を改善させるための戦略の見直しを行なうことにつながる可能性が高い。

参考文献
Failed takeover attempts, corporate governance and refocusing
Sayan Chatterjee 1 *, Jeffrey S. Harrison 2, Donald D. Bergh 3
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/99017274/ABSTRACT