事実の理論負荷性

http://dgc.ac.affrc.go.jp/DGCboard/messagesJ/622.html

また、村上陽一郎氏は、データ(事実)の理論負荷性を次のように論述しています。科学理論が「事実」と照合されなければならないが、その当の「事実」の解釈が元の照合されるはずの理論に一部依っているとするなら、これは議論の堂々巡りであり、「自分で自分を評価するという一種のインチキを認めなければならなくなる」としています。さらに続けて理論は普通考えられているように事実に即して「直接必然的に導かれるものではなく」「事実先行的」であり、理論的発展は「旧来の「事実」群を別の概念枠で再編する」場合が多いことを指摘しています。(近代科学を超えて)