不運から抜け出す方法

もしも努力によって、少しでも幸運をつかむことができるのだとしたら、それは待つという努力です。行動したくてもそれを抑える自制力こそ、不運をはねのけ、幸運に接近するための努力といえるでしょう。・・・不運なときこそ、その待つ努力が必要なのです。
・・・不運になると自分を見失い、安易な方向に流れ、幸運のチャンスが到来しても、そのときにはどうにもならない状態になるのがほとんどなのです。「不運に負ける」というのがコレです。不運時には待つという訓練をすべきです。待つことのできる訓練をした人が、幸運時に火柱のような活躍をすることが可能となるのです(小野 2006:103-104)

不運は突然に襲ってくるものもありますが、多くの場合は、幸運な時期にすでに不運の種がばらまかれ、気がつかないうちに、その種子が増殖しているものです。
・・・幸運なときほど、不運のサインを軽んじます。しかし不運は幸運時にこそ、その種子をばらまく、という運命学の常識を念頭に入れて、あらゆる現象を細心にチェックすることが不可欠なのです。
・・・まずは、時代の流れなど無視するという意識を持ちましょう。時代にペースを合わせようとせず、自分のペースに生き方や考え方を戻すのです。・・・不運時は自分のパワーが欠けていますから、いちばんラクな生活にペースを戻すことです。これが「五行哲理」に則った生き方です。そのうちに時代のほうが、自分の行き方にペースを合わせてくれているような出来事に直面することになります。「これはオレが以前から考えていたことではないか」というような出来事です。こうなれば、不運からの立ち直りは秒読み段階です(小野 2006:108-111)。